nankotsuliving2022年11月25日読了時間: 2分栖鳳のとらえた一瞬の煌めき山種美術館『【特別展】没後80年記念 竹内栖鳳』 前半は栖鳳自身の作品を、後半で円山・四条派に始まる京都画壇の先人から栖鳳の弟子たちまでを展示している。 「動物を描けばその体臭まで表す」と本人が語ったという竹内栖鳳。蛙を10日間観察して描いた《蛙と蜻蛉》の、今にも動き出しそ...
nankotsuliving2022年11月18日読了時間: 3分解像度高いか低いかSOMPO美術館『おいしいボタニカル・アート』 植物学、薬草学の研究のために描かれた植物画=ボタニカル・アート。英国キュー王立植物園所蔵のボタニカル・アートのうち、食用(野菜、果物、ハーブ、スパイス)となる植物を描いたボタニカル・アートを展示し、イギリスの食文化を俯瞰する。...
nankotsuliving2022年11月14日読了時間: 2分ヨシダナギの強かさ西武百貨店池袋店『ヨシダナギ HERO&QUEEN展』。 ヨシダのライフワークであるアフリカや南米の少数民族を撮影した「HERO」と、近年取り組んでいる、ドラアグ・クイーンたちのポートレイト「QUEEN」。両シリーズを一挙90点以上展示している。とにかくエネルギッシュな内容...
nankotsuliving2022年11月9日読了時間: 2分視線を共有すること東京都写真美術館『野口里佳 不思議な力』を観る。 表題作や最新作、映像作品など展示されるなか、《父のアルバム》シリーズに心惹かれた。 野口の父親がハーフサイズのオリンパスPENで撮り続けた、家族の日常や自分の趣味の世界。生前にその膨大なネガを譲り受けた野口は、父の死後、それ...
nankotsuliving2022年11月7日読了時間: 2分ウィリアム・モリスとわたし府中市美術館『アーツ・アンド・クラフツとデザイン』。 数年に1度はどこかしらで開催されているウィリアム・モリス関連であるが、今回はアーツ・アンド・クラフツ運動に絞って、レッドハウスにはじまるモリスとその盟友たちとの活動から、アメリカに渡ってフランク・ロイド・ライトに至るまで...
nankotsuliving2022年11月5日読了時間: 1分神坂雪佳の独創と憧憬パナソニック汐留美術館『つながる琳派スピリット 神坂雪佳』を観る。 コンパクトな空間にぎゅうぎゅうに詰め込まれつつ、無駄のない、とてもよい展示だった。 第1章は前提としての琳派。細見美術館のコレクションを中心に、宗達、光琳、芳中、抱一、其一らの佳品が並ぶ。...
nankotsuliving2022年11月4日読了時間: 1分日本の中のマネ練馬区立美術館『日本の中のマネ』展、最終日に駆け込みで。 噂に聞いていた以上に異様な熱がこもった展示であった。作品の物量に圧倒されることは珍しくないが、キャプションの物量に圧倒される展示。 マネという画家が日本の中でどう受容されていったかーーに焦点をあてていて、構成としても...
nankotsuliving2022年11月3日読了時間: 1分ヴァロットンー黒と白三菱一号館美術館で『ヴァロットンー黒と白』を観る。 黒一色で刷られた木版画。「黒と白」は「光と闇」である。そこにグラデーションはなく、光と闇は画面では峻別されているのに、眺めているとその厳然たる境界が曖昧に見えてくる不思議。光に照らされたものが影をつくり、影が束となり闇にな...